支援先の変化

ひとりで抱えず、頼ってよかった。半年で黒字化できた私の訪問看護ステーション再起

小林政雄

私は今、大阪・堺市で「訪問看護ステーション花*花」を運営しています。けれど、ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。

看護師としての経験はあっても、「経営」となるとまったくの未経験。初めてのことばかりで、「私にできるのだろうか…」という不安が常につきまとっていました。

スタッフの総入れ替え。「限界かもしれない」と思ったあの瞬間

開業して間もない頃、最も大きな試練が訪れました。昨年7月、なんとスタッフが全員退職することになったんです。

一気に人がいなくなり、私ひとりがすべてを背負う状況に。訪問も、記録も、事務も、スタッフ管理も…

気づけば、心のどこかで「もう無理かもしれない」とつぶやいていました。

息抜きの時間なんてまったくなくて、自分のために使える時間はゼロ。ストレスも限界に近づいていました。

旅行にも行けなくなり、家庭でも家族に負担をかける日々。「仕事も家庭も中途半端かもしれない」と、自己嫌悪に陥ることもありました。

「このままじゃ本当にダメだ」と気づかせてくれた出来事

あるとき、ふと「このままだとまたスタッフが辞めてしまう」と強く思った出来事がありました。日々の業務に追われ、スタッフとじっくり向き合う時間がとれなくなっていたんです。

そんな状況の中で、職場の雰囲気がギスギスしはじめて、「ああ、また同じことを繰り返してしまうかもしれない…」と不安になりました。

このままでは、本当に危ない。でも、自分ひとりではどうにもならない。そうやっと認めることができたとき、私は「人を頼ってみよう」と思えたんです。

日髙さんとの出会い。「この人なら」と思えた理由

Kokonoe訪問看護ステーションを知ったのは、SNSやYouTubeでした。

最初に印象に残ったのは、日髙さんの「話し方」と「現場への熱量」。机上の空論ではなく、実際の現場を知っている人だとすぐに感じました。

「スタッフさんが楽しそうに働いている」
「この代表さんなら、自分も相談してみたい」

そんなふうに思えたことが、決め手でした。

そして、不思議なことに、導入への不安は一ミリもなかったんです。「この人なら大丈夫」――そう思えた直感を、今でも大切にしています。

導入後の変化。少しずつ、でも確実に前へ

最初に取り組んだのは、私の経験分野を活かしたチラシ作りでした。営業活動をする中で、チラシを手渡すと相手の反応が変わり、ケアマネさんとの会話も増えていったんです。

日々の関係性が変わるだけで、紹介の流れもスムーズに。それまで閉じかけていた「地域とのつながり」が、また少しずつ戻ってきました。

数字の変化と心の余裕

私は正直、すぐに結果が出たタイプではありません。だけど、日髙さんのサポートを受けて、少しずつ利用者様が増え始め、半年後には黒字化することができました。

「私一人では到底できなかった」と、心から思います

また、働き方にも変化がありました。

  • 空き時間を意識して、営業・事務の時間をきちんと分ける
  • 休める時はしっかり休む
  • 「やることが見える」ことで、気持ちの余裕が生まれる

そんなふうに、ようやく「経営者」としての時間の使い方が見えてきたんです。

家族との関係にも変化が

以前は、私がピリピリしていて、家庭でもつい強い言い方になってしまうことがありました。
でも、今は心に少し余裕ができて、家族への声かけにも変化が出てきました。

「ありがとう」「助かるよ」と、言葉でちゃんと伝えるようになると、家族も自然と協力してくれるようになっていきました。

仕事だけでなく、家庭とのバランスも整い始めたのです。

スタッフも、変わった

日髙さんのアドバイスの中で、今でも心に残っているのが、

「まずは、あなたが笑顔でいることです」

という言葉でした。

マネジメントに悩んでいたとき、この言葉をもらってから、意識して笑顔でスタッフと関わるようにしたら、スタッフたちもどんどん明るくなっていきました。

「雰囲気って、本当に伝染するんだ」と、改めて感じた瞬間でした。

経営者として、人として、私は変われた

Kokonoe訪問看護ステーションに出会う前の私は、どちらかというと「他人軸」でした。人の目や、周囲の期待を気にしてばかりいたんです。

でも今は、自分軸で考えられるようになってきたと思います。

スタッフとの関係性、利用者様とのやりとり、事業の方向性――
「自分はどうありたいか?」を基準に考えられるようになった。

これは、日髙さんに支えてもらったおかげです。

これからの目標と、伝えたいこと

これからは、利用者様を150名まで増やして、スタッフも増やして、2店舗目の出店を目指しています。

まだまだ課題はありますが、今は「できるかもしれない」と本気で思えるようになりました。

もし迷っている方がいたら、私から伝えたいこと

「一人で悩んでいても、何も変わらない」
これは、私が身をもって感じたことです。

困っているときに、日髙さんはいつでも相談に乗ってくれます。成果が出たときも、一緒に振り返ってくれる。だから、一人では気づけない大事なポイントを教えてもらえるんです。

最初の一歩は、怖くても大丈夫です。
私もそうでした。

でも、あのとき動いたから、今の自分がいます。

もし悩んでいるなら、日髙さんに連絡してみてください。一人で抱える必要なんて、ないんですから。

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